看護学校受験では受験科目に数学を課しているところが多く、同時に多くの受験生が勉強に時間を割くことになる科目です。何を勉強すればいいのか?の前に、3つの心構えを持って勉強に取り組むことが重要です!
心構え1.中学数学も勉強する!
もちろん、全部復習するわけではありません!多くの看護学校では数Ⅰを(または数ⅠA)を受験科目に設定していますが、特に計算は中学数学の力がかなり重要になってきます。
たとえば
のような2重根号を外す問題だとしましょう。
解き方は以下の通り
となおして、
と2重根号を外して、
と答えるわけですが、
をに直すところや、
最後のに直すところは、
中学数学の範囲になり、数Ⅰでは当たり前の作業になります。
いくら2重根号を勉強しても、そもそもの平方根を理解していなければ、なかなかしっかりとした理解にたどり着かないでしょう。
展開・因数分解・平方根の計算・二次方程式 この部分の計算だけはきっちり中学数学から復習しておきましょう!これで数Ⅰの基礎計算の7~8割は抑えたことになると思いますよ。
心構え2.解答を見ながら問題を解くな!
もちろん、ずっとそのまま考えていては時間の無駄なので、その時は見るしかないです(笑) そういう意味で言ってるのではなく、わからないことが出てきたり、問題を解いていて不安になってくると、すぐに解答をみてしまう人がかなりたくさんいます。多くの場合、なんとなく解けた気になってしまうだけで終わります。
中には公式を見ながら問題を解く人もいますが、これでは学力はなかなか上がって来ません。覚える作業をきっちりと済ませてから、問題を解く作業に移らなければ、そもそも公式を覚えたのかどうかも判断できませんし(おそらく覚えてないんです・・・)、自力で解いたとは言えませんよね。
ずっと考えていても進まないので、自学自習の時には解答をみる場面も出てきますが、解答をみた問題は、1週間後に自力でその問題が解けるか?を必ず復習する必要があります。
心構え3.周りの人も同じくらいの学力だ!
わたしよりできる人も同じ学校を受験するんですが・・・?
全く学力が足りない人は別ですが、同じ学校を受けるからには、ある程度学力も同じくらいと言えます。つまり、自分だけ数学が苦手とか、そういうことはないということです。ということは、自分ができない問題は他の人も苦戦するはずなので、難しい問題ができないことによって大きな差が開くわけではありません。むしろ、周りの人が解ける問題を間違ってしまうことが最も危険なことなので、それだけはふさがなくてはいけません。
どの問題が周りの人も解ける問題なのかがわからないのですが?
たしかに、自分の感覚でそこを判断してしまうのは危険ですね。だからこそ、予備校の先生たちの言うことが貴重な意見ということにつながってくるわけですが(笑) まずは、いくつかの実践問題や過去問題をこなす段階まで勉強が進んできたとして、いろいろな学校の問題を解いたときや模擬試験などで、似たような問題を目にしたこと記憶があると思います。複数の試験で出題される問題は、当然解かなければならない問題と言えると思います。
難しいけれどメジャーな問題というのがありますので、そこは合否の境目と言えるかもしれません。
全国の看護学校の問題に詳しい周りにいる先生に聞くのが一番でしょう!
辻森
この記事を書いた人
解答を見ればわかるけど…そんな声をよく聞きますね。どうやって解くのか?ではなく、どうやってその考えに至るのか?解答には載っていない、問題を解く時の思考回路にこだわって授業をすすめて行きます。
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