看護学校はもちろんですが、高校入試でも大学入試でも必ずと言っていいほど受験科目としてあるのが「英語」です。そこで今回は英語を勉強する上で「何をどのくらいのレベルまで覚えていけばいいのか」についてお話します。
【初学者向け】受験英語で勉強すべきポイントは?
その前に、まずは受験で英語は「どういったタイプの問題が出題されるのか」を知っていく必要があります。まず看護学校、看護大学における英語の基本的な問題の出題パターンは・・・
- 文法・語法問題
- 語句整序問題
- 和訳問題
- 会話文
- 長文読解
- 発音・アクセント問題
です。
学校によっては出ない問題もありますが、
①文法・語法問題
②語句整序問題
⑤長文読解
については、どの学校でもほぼほぼ出題されるパターンなので、この3つの問題をできるようにしていくことを考えてながら、勉強の仕方を考えていくといいでしょう。
なるほど。では、こういった問題をできるようにしていくためには何を勉強していけばいいのですか?
受験で結果を残すために必要な知識は主に2つ。
①単語・熟語(語彙力)
②文法
となります。入試問題の出題パターンから考えると、①の語彙力がないとすべての問題(特に長文読解)において内容が読み取れなくなりますし、②の文法力がないと文法問題が解けないです。つまり、この2つの力をつけていく事が英語攻略の第一歩となります。
語彙力と文法の力をつけるというのはわかりますが、どのくらいのレベルまで勉強していけば、よいのでしょうか?
①単語・熟語
受験する学校にもよりますが、北海道内の看護専門学校や看護大学ならば、英検準2級程度*の語彙力を身につけてことが基本軸となるでしょう。これを軸に、あとは自分が勉強していった問題集や過去問を解いたときに出てきた単語や熟語で見たことないものが出てきたら、その都度覚えていくようにしていくとよいです。語彙はたくさん知っていれば知っているほど、受験では有利ですので、時間が許す限り、1つでも多くの単語と熟語を覚えていきましょう。
*英検のレベルについて
・3級→中学卒業程度 ・準2級→高校中級程度 ・2級→高校卒業程度
②文法
基本軸は中学1年~高校の英文法*の基本事項を押さえておけばよいでしょう。「中学校の内容からやらないといけないの?」と思っている人もいるかもしれませんが、中学校3年間で習う文法事項を完璧に押さえておけば、それだけで高校で習う文法事項の6~7割は完成します。
*高校で習う文法は中学校で習ってきた文法事項のバリエーションを増やしていく作業がほとんどで、新たに習うことはそんなに多くはないからです。
やはり、しっかり時間をかけて勉強しないと覚えられないなぁ…
これはあくまで最低限のお話で、学校のレベルによっては+αの力が必要になることもあります(例えば、国公立大学の看護学科とかだと大学入試を普通に突破できる知識が必要になります)。しかし勉強をしていく上で「基本軸」を持っておいた方が絶対にいいですし、基本軸があれば、+αの知識を入れるときは入れやすくなります。
知識の量を増やすイメージは、『「基本軸」という木の幹を作り、そこに「+αの知識」という枝を幹に差し込む』です。なので、これから勉強を始める人で英語に自信がない人は、最初の1~2か月は中学校レベルの内容を徹底的に勉強していくとよいでしょう。
英語は力がつくのに時間がかかる教科ですし、「単語だけ」とか「文法だけ」では受験を突破するのは難しいです。『語彙力と文法力の両方の力が備わることで初めて結果に繋がる教科である』ということを肝に銘じて、日々勉強をしていきましょう。
石田
この記事を書いた人
学力は「答え」を覚えるのではなく、「求め方」を覚えるもの。「求め方」の習得方法は、正しい手順を覚え繰り返し練習すること。引き出しを増やし、解ける楽しさと喜びを知ることが合格への一歩!
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