前回は「不定詞・動名詞」に関する問題について紹介しました。今回は「不定詞・動名詞」についてのお話です。今回は使役動詞を使うときに迷いがちな「目的語の後の動詞の形」についてポイントをお話いたしましょう。
看護学校入試頻出の使役動詞の問題は、動詞の形で攻略!
【問題】次の各文の空欄に入れるのに適切なものを選び、記号で答えなさい。
(1)I had my brother ( ) the wall.
①paint ②painted
(2) I had the wall ( ).
①paint ②painted
使役動詞の問題かぁ・・・この目的語の後に来る動詞が「どういうときに原形(原形不定詞)で、どういうときに過去分詞になるのか」って、いつも迷うんだよなぁ・・・
入試で使役動詞に関して出題される際は、この目的語の後にくる動詞の形を選ばせる問題をよく見かけます。難しいと感じるかもしれませんが、ちょっとしたポイントを知っていれば、なんてことはないですよ。
使役動詞…動作や行動を起こさせる動詞
使役動詞の種類
let,have,make
形と訳し方
使役動詞+目的語+原形不定詞 「…に~させる」
使役動詞+目的語+過去分詞 「…に~してもらう」
*let,have,makeどれも使っても基本的な訳し方は変わらないが、
let→have→makeの順で「~させる」強制力が強くなると覚えておくと尚良し。
というのが基本的な使い方になります。
では本題に戻って考え方のポイントのお話をしていきましょう。使役動詞の目的語の後にくる動詞が「原形(原形不定詞)」か「過去分詞」は、「目的語とその後ろにくる動詞が能動的な関係なのか受動的な関係なのか」を考えていくとよいです。
ちょっと表現が難しかったですね。もう少し噛み砕いてお話しするとこういうことです。使役動詞の後にくる目的語を主語(S)、後ろにくる動詞を述語(V)と考えたときに
①「SがVする」の訳し方で意味が通じれば、能動的な関係
②「SがVされる」の訳し方で意味が通じれば、受動的な関係 となります。そして肝心の原形不定詞と過去分詞に関してですが、
①の能動的な関係が成り立っているときは「原形不定詞」、
②の受動的な関係が成り立っているときは「過去分詞」となります。
これを基に問題の答えを考えていきましょう。
(1)my brotherをS、とpaintをVとしたら、「私の兄は(壁を)塗る」と能動的な関係が成り立つので、正解は原形不定詞の①となります。
(2)the wallをS、paintをVとすると、「壁は塗る」だとちょっとメルヘンな世界になるので、「壁は(誰かによって)塗られる」の受動的な関係が成り立ちます。従って、受動的な関係となるので、正解は過去分詞の②となります。
この考え方については、seeやhearのような知覚動詞の問題でも使えますので、しっかり押さえておきましょう。
使役動詞の問題は看護学校入試では専門学校、大学問わず文法問題ではよく見るので、確実に正解できるよう対策をしておきましょう!
石田
この記事を書いた人
学力は「答え」を覚えるのではなく、「求め方」を覚えるもの。「求め方」の習得方法は、正しい手順を覚え繰り返し練習すること。引き出しを増やし、解ける楽しさと喜びを知ることが合格への一歩!
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