動機・学費・学力の3つの関門をクリアすれば、社会人からでもOK!!
現在、社会人として仕事に就いている貴方が看護師を目指す時、次の3つの関門が横たわってきます。
それは、動機・学費・学力の3点です。
1【動機編】なぜ、今から看護師になりたいのか、即座に答えられますか?
(その1)
28歳の会社員(女性・独身)です。看護師になりたいと思っています。今からでは遅いですか?
年齢の点では、全く問題ありません。遅くもありません。ところで、なぜ今看護師になりたいのですか?動機を聞かせて下さい。
高校卒業後、9年近く今の会社で事務の仕事をしています。高校の同級生が看護師をしていて、話を聞いて、自分も人の命に係わる仕事をしたいと考えるようになったからです。
同級生の話を聞いて、そういう気持ちになったのですか。動機としては少し弱いですね。
(その2)
35歳、会社員(パート・女性)です。今の仕事(経理事務)をやって5年になりますが、やりがいを感じられなくて、転職を考えています。今からではもう遅いですか?
遅くはないですが、なぜ看護師なのですか?貴方の話だと、面接官に『今の仕事がイヤで看護師を目指すのですか?うちは駆け込み寺ではありませんよ!』と言われてもしょうがないですね。動機としては弱いと思います。
(その3)
26歳、病院で看護助手をして4年になります。患者さんに病気のことを聞かれても何も答えられず、申し訳ないと思ってきました。一念発起して看護師になろうと決心しました。
実際に医療に携わってきたのですね。やはり医療の知識がないと、患者さんに対応できないことも多々あると思います。頑張ってくださいね。
≪講師から一言≫
誰もが納得できる動機があるのが望ましいですね。「人から話を聞いて」「今の仕事にやりがいを感じないから」「(今の仕事では)収入面で満足できないから」「(看護師の)親に勧められて」などというのは、動機としては弱いですね。動機は、あなた自身が自分で考えてみて下さい。「自分、もしくは家族が入院した時に看護師にお世話になった」「災害現場の救急センターの中で、テキパキ働く看護師のすがたを見て」などで、自分だけが語れるストーリーが良いのではないでしょうか。
2【学費編】看護学校に通う時の学費はどうするのか、答えられますか?
(その1)
足りない分は週末アルバイトするか、親に出してもらいます
(その2)
銀行からの借り入れの場合は借り入れた翌月から返済がはじまりますが、その返済費用は準備していますか?
はぁ・・・。アルバイトをしながら返していこうと思います
≪講師から一言≫
看護学校の授業料は、月額1万~15万、年間で12万~180万、3年間だと36万~420万(実習費・教材費含む)といった所です。これを1年間の前期と後期に分けて支払う学校と、4月に一括納入する学校とがあります。社会人の方は、この学費を準備しなければなりません。ここで、「足りない分はアルバイトをして」というのは感心しません。学業が疎かになると考えられるからです。基本的に看護学校ではアルバイト禁止です。実際に2、3年生になると、アルバイトなどできないくらい実習や国家試験の準備で忙しくなります。「足りない分は銀行から借りる」というのも大丈夫か・・・?と不安がられます。「国の学生支援機構から奨学金を借りる」方法があります。これだと、返済は卒業後看護師になって、収入が得られるようになってからの返済で、しかも長期の返済(10から15年)が可能です。金利も低いので社会人には向いていると思います。
3【学力編】あなたの学力はどの程度か、自分でわかりますか?
学力をつけるにはA:自分で独学で勉強する B:誰かに教えてもらう の2つの方法があります
自分でやってもわからない点はどうしたらいいのですか?
わからない点は①家庭教師を頼む、②予備校の夜間講座に通う、③通信講座を受講する、の3つの方法があります
≪講師から一言≫
ある程度基礎があり、短時間の勉強で構わない方は①。近くに通学可能な予備校があり学費が大きくても構わなければ②。極力学費をかけずに自分のタイミングで勉強が進めたい方は③。となりますので、ご自身のライフスタイルに合わせて受講された宜しいかと思います。
辻森
この記事を書いた人
解答を見ればわかるけど…そんな声をよく聞きますね。どうやって解くのか?ではなく、どうやってその考えに至るのか?解答には載っていない、問題を解く時の思考回路にこだわって授業をすすめて行きます。
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