前回は「使役動詞」に関する問題について紹介しました。今回は「関係詞」についてお話していきます。関係詞は看護学校入試だけでなく、大学入試でも必須な文法事項です。今回は数ある関係詞に関する問題の中でも「関係代名詞と関係副詞の使い分け」についてお話していきます。
【覚えよう】関係詞と関係副詞の使い分け
【問題】次の各文の空欄に入れるのに適切なものを選び、記号で答えなさい。
(1)This is the city ( ) I used to visit.
①which ②where
(2)This is the city ( ) I used to live.
①which ②where
うわ~出たよ!関係詞か関係副詞かの問題!過去問を解いているとよく見るのだけど、どう考えたらいいのか、全くわからない・・・
関係詞に関する問題は何かしらの形でよく顔を出してくる分野ですよね。
だからこそ入試本番で見かけたら、是が非でも点数につなげたいところだと思うでしょう。
ただ関係詞の問題には色んなタイプの問題の出し方がありますし、ものによってはかなり難易度が高いものもあります。しかし今回の「関係代名詞と関係副詞の使い分け」に関する問題は、実は「文章中のある部分の形」をチェックしていけば、確実に正解につなげられます。
実はあるのです!そのチェックポイントとは「関係詞の後ろにくる文に形」から関係代名詞と関係副詞のどちらを使うかが判断できます。
では具体的に説明していきましょう。
関係詞の後ろにくる文の形だけを見たときに
①完全な文になっているときは、関係副詞
②完全な文になっていないときは、関係代名詞
を使います。
完全な文とは、文の要素がすべて揃っている文のことです。
つまり
S+V(第一文型)とか、
S+V+O(第3文型)
といった文章を作る上で必要なものがすべて揃っているということです。
ということは、こういった問題が出たら、( )の後ろの文の要素を確認していけばいいのですか?
その通り!ではこの話を基に問題の答えを考えていきましょう。
(1)の( )の後ろの文を見てみると
I used to visit
S V
(2)の( )の後ろの文を見てみると
I used to live
S V
ここまでは主語と動詞が2文とも揃っていますね。問題はここからで、文の要素をチェックする上でポイントになるのが文章中で使っている動詞です。
(1)のvisitは他動詞なので、文を成立させるには目的語が必要となりますので、不完全な文です。従って、( )には関係代名詞を入れればよいので、答えは①のwhichとなります。
(2)のliveは自動詞なので、目的語がなくても文章は成立しますので、完全な文章となります。従って、( )には関係副詞を入れればよいので、答えは②のwhereとなります。
*liveはlive in~の形で基本的に使いますが、前置詞句(ここではliveの後ろのin~の部分)は文の要素には入らないので、I liveで第一文型で文が成立していると考える
なるほど~!この問題に出会ったら、関係詞の後ろの文の形を見ていけばいいのですね!
関係詞というと難しいイメージを持っている人も多いでしょうし、難易度が上がるとどうしても「和訳が・・・」とか、「単語が・・・」とか考えるかもしれません。ただこの問題に関して言えば、和訳できなくても「文の構造」が見えれば、仕留められる問題ですので、ぜひ見どころを覚えて点数につなげてもらいたいなと思います。
関係詞は看護学校はもちろんのこと大学入試では必須項目です。
今回の問題だけでなく、色んなタイプの問題がでてきますので、点数につなげられるよう基本的なところも忘れずに覚えていきましょう!
石田
この記事を書いた人
学力は「答え」を覚えるのではなく、「求め方」を覚えるもの。「求め方」の習得方法は、正しい手順を覚え繰り返し練習すること。引き出しを増やし、解ける楽しさと喜びを知ることが合格への一歩!
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