数学Ⅰ
2014年度 勤医協札幌看護専門学校(前期)
総評
担当講師:松野
問題の量・形式は例年とほぼ同じであるが、難易度は下がり、解き易い問題が多かった。合格ラインの得点はかなり上がるものと思われる。
問1)どれも一問も落とせない基本的な計算問題。
(1)直接代入しても与式を因数分解してから代入しても時間的にそう変わらない。
(10)「整数解の個数」を見落とした人はいなかっただろうか?
問2)二次方程式の問題。
(2)x=ー2の代入とD=0を使うやり方が速い。
問3)2次関数の基本問題。
(1)a>0、a<0の両方について考える必要がある。
(3)解と係数の関係を使わなくても実際の交点を求めてもすぐに解けるはず。
問4)三角比の問題が例年よりやや量的に少ない。
(2)公式を知らなくても、図を書けば、交点が対角線を二等分しているから三角形の面積公式が使えることに気づくはず。
国語
2014年度 勤医協札幌看護専門学校(前期)
問題一
問一 1 ちまた 2 器具 3 縮小 4 消滅 5 はんらん
6 どんよく 7 斬新 8 亡霊 9 偽物 10 まれ
問二 a 2 b 5 c 6 d 1 e 8 f 3 g 4
問三 2
問四 重厚長大
問五 1
問六 売り手(側)
問七 (1)十分すぎる (2)次の製品を (3)新しい製品
問八 生々しい人
問題二
問一 1 おか 2 呆 3 治 4 大抵 5 平静
6 ざしょう 7 唯一 8 おもわく 9 寝息 10 風邪
問二 a 5 b 1 c 8 d 4 e 7 f 6 g 2
問三 暴
問四 《あ》3 《い》6 《う》2 《え》4
問五 強運
問六 私の手術が ~ れるのです
問七 出張
総評
担当講師:藤本
今年度は、例年に比べ問題一、二ともに平易でわかりやすい文章問題です。漢字、語句問題も一般的出題範囲です。また慣用句や四字熟語も基本的学習で十分対応できます。内容問題も出題箇所の意味に該当する内容について、字数を参考に容易におさえることができる問題です。
<解説>
【問題一】
問題一は、丸山健二『小さな巨人の時代』の一節です。なお、解説文中の行目は問題用紙原本の行目に依っています。
問一は、漢字の読み書き問題です。日頃から漢字の学習をしておくことが大切です。
問二は、適語選択の問題です。頻出問題です。日頃から学習をしておくことが大切です。
問三は、適語選択の問題で、慣用句「しのぎを削る」が該当します。慣用句の学習もしておきましょう。
問四は、四字熟語の問題で、「軽薄短小」の反対語「重厚長大」が該当します。四字熟語も頻出です。しっかり学習しておきましょう。
問五は、内容把握問題です。筆者の「物質的には非常にめざましい発展を遂げた」日本人の生活の裏返しとして「文化的・精神的」なものが失われていくことへの「批判」がこめられています。
問六は、内容把握問題で、「釣り師」の対象は「消費者」であり、「売り手(側)」が該当します。
問七は、内容把握問題で、提示された空欄の意味に該当する部分を、本文中からそれぞれ抜き出す問題です。(1)には、本文17行目「十分過ぎる(ほど十分)」(9文字)が該当します。(2)には、本文23行目「次の製品を(無意識のうちに待っ)」(14文字)が該当します。(3)には、本文20行目「新しい製品(が出てくるたびに手を出し、買い替え)」(22文字)が該当します。
問八は、内容把握問題で、提示された語句の意味に該当する部分を、本文中から抜き出す問題です。「自然な人間」とは、本文31行目「生々しい人(間、生々しい現実というものにじかに接する)」(25文字)人間が該当します。
【問題二】
ウルエミロ「十進法」の一節です。
問一は、漢字の読み書き問題です。少し難しい読みの漢字もありますが、書き取りの方は、一般的漢字です。
問二は、問一同様、頻出問題です。空欄補充問題で、前後の文脈をおさせ、接続後として該当する語を選択する問題です。八者七択の選択肢ですが、会話文中の語も基本は同じです。呼応や言い回し、慣用表現、前後の文脈関係、語と語、語句と語句の関係などから探ると良いでしょう。日頃から類似問題に挑戦しておきましょう。
問三は、四字熟語の問題です。これも基本です。「自暴自棄」が該当します。
問四は、慣用句問題で、文中で用いられた意味の内容に該当する慣用句を選択する問題です。会話文中の数字に関する部分を参考に選択できれば良いでしょう。
問五は、内容把握問題で、「これまでの私の人生」の体験談に共通するものが該当します。すなわちする後半部に出てくる「強運」が該当します。
問六は、内容把握問題で、担当医が「理解」したのは、男の最初の言葉「私の手術が(成功する確率は極めて低い。だからこそ、安心して手術を受けら)れるのです」という自信のわけが該当します。
問七は、語句問題で、該当する意味をもつ語は、本文16行目の「出張」です。
生物
2014年度 勤医協札幌看護専門学校(前期)
総評
担当講師:及川
問題量・難易度ともに例年と大きな変化はない。
第1問は頻出の「細胞の構造と機能」の分野ではなく体細胞分裂に関する問題であった。(イ)に何を選ぶか考えるところであるが後述の文章から判断していきたい。
第2問、遺伝も例年出題されているが今回は遺伝子が連鎖していない場合の遺伝で難易度は高くない。問題文を注意深く読むことが必要である。
第3問は器官、血管名などやや細い名称まで問われているがいずれも教科書などに記載されている。
第4問は(ア)と(エ)が区別しづらいがこれはカエルの組織であることに注意。両生類の赤血球には核があるので(ア)は血液、(エ)は軟骨細胞の図である。
第5問は目の構造だけでなく目に関する反射の中枢がどこであるかも問われている。眼球運動や虹彩の調節の中枢は中脳にある。
第6問は体温調節の問題で一昨年にも同じような問題が出題されている。気温が低下した場合の調節を問われていることに注意し、熱の放散を防ぎ発熱量を増やすように適語を選択する。
化学
2014年度 勤医協札幌看護専門学校(前期)
総評
担当講師:服部
全体としては、標準くらいかと思います。
言葉の穴埋めの問題が多く、同じ言葉が何度も入る問題や、逆の言葉が入る問題
が多数出題され、ひとつ勘違いすると全滅してしまいそうで
慎重さも求められたかもしれません。
問1は、基本的な問題ですが、(3)の電子配置は勘違いしないように気を付ける
必要があります。
問2も比較的易しい問題ですが、(2)の二硫化炭素を知らなかった人はその場で
考える必要があったかと思います。
問3の計算問題はどれも基本的なものばかりです。記述になっていますが、全問
正解しておおきたいところです。
問4の文は、ブレンステッドの酸・塩基の定義ですね。(5)の弱塩基と強酸の場
合の指示薬は、よく間違えるので注意が必要です。
問5は、少しややこしい問題ですね。酸化と還元を理解していても、ごちゃご
ちゃになってしまわないように注意が必要です。
問6は、硝酸に関する知識を問う問題で、しっかり覚えていないと判断できな
かったのではないでしょうか。
問7のイオン分離は、無機を代表する問題です。きっちり練習を積んだ人なら苦
にならないと思います。
問8は、有機の基本から出題され、ここは確実に正解しておきたいです。
問9も有機ですが、アニリンを中心とした問題で、標準的な問題と言えます。