全体総評
独立行政法人北海道・東北医療センター(元国立西札幌病院附属看護学校)は、全道から受験生が応募する学校である。試験科目は数学・英語・国語の3教科で、毎年基本的かつ標準的な問題が出題され、基礎的な学習をしている受験生であれば1次試験は通るのは容易であろうと思われる。2次試験の面接で、さらに受験生の看護に対する考え、本人の人間性、看護師としての適性の有無を試される訳であるが、普段通りの対応で特別な対策は不要である。今年の場合、受験生が約300名でその中から定員80名が選ばれるので、3.7~4倍の難関である。合格した諸君は3年後に看護師として医療でしっかりと活躍していただきたい。
英語ⅠⅡ
2019年度 医療センター 北海道・東北地区共通
第1問
1 | ③ | 2 | ② | 3 | ④ | 4 | ① |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | ③ | 6 | ② | 7 | ① | 8 | ③ |
9 | ④ | 10 | ④ |
第2問
11 | ② | 12 | ④ | 13 | ④ | 14 | ② |
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15 | ① |
第3問
16 | ② | 17 | ④ | 18 | ③ | 19 | ① |
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20 | ④ | 21 | ① |
第4問
22 | ② | 23 | ① | 24 | ④ | 25 | ④ |
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26 | ③ | 27 | ② | 28 | ③ | 29 | ① |
30 | ② | 31 | ② | 32 | ② | 33 | ④ |
34 | ① | 35 | ② |
総評
担当講師:松野
第1問は、時制・助動詞(can’t be)・前置詞(in)接続詞(whether~or…)過去完了形、分詞(前置詞+過去分詞)・仮定法過去完了、接続詞(though)関係代名詞(whose)不定代名詞(Neither)の10問でいずれも標準的問題で英文法をしっかり学んでいればできた問題ですね。
第2問は、問1 I thoughtの位置、問2 know betterの意味 問3 be about to 問4 分詞構文There being 問5 前置詞in など知識がしっかりしていればできた問題です。
第3問は、問1~問6の6問で日常会話でのやり取りをしているA,Bの2人の会話に正しい語句を埋める問題で、普段から会話文に親しんでいる必要があり、全体の会話の内容がしっかりとらえられていれば正解が出せた問題です。
第4問は長文問題でbiomimicry(生体模倣)の話で生物の生態行動を模倣している人間の例を挙げている話で問が全部で14問、空所を埋める問題・同義語を選択で選ぶ問題、指示語の問題などが出題されました。単語自体が難しく受験生にとっては解答に時間がかかったのではないかと思われます。
数学Ⅰ
2019年度 医療センター 北海道・東北地区共通
第1問
1 | ② | 2 | ③ | 3 | ② | 4 | ④ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | ③ | 6 | ② | 7 | ① | 8 | ① |
9 | ⑤ | 10 | ④ | 11 | ⑤ | 12 | ② |
13 | ⑤ | 14 | ④ | 15 | ① |
第2問
16 | ④ | 17 | ③ | 18 | ① | 19 | ⑤ |
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20 | ② |
第3問
21 | ④ | 22 | ③ | 23 | ④ | 24 | ② |
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25 | ③ |
総評
担当講師:辻森
・第1問
問1 整式を展開した場合の係数を問う問題
問2 整式の因数分解 問3 絶対値記号を外す問題
問4 対称式を用いて式の値を求める問題
問5 連立1次不等式を解く問題
問6 絶対値記号のついた1次方程式を解く問題
問7 集合の要素の個数を求める問題
問8 命題の否定を求める問題
問9 2次関数を平行移動した量を求める問題
問10 与えられた条件を用いて2次関数を求める問題
問11 tanが判明している時、cos,sinを求める問題
第1問に関しては、数Ⅰの基本的な問題。ほとんどの受験生が受験勉強で解いたことのある問題で、正答率は高かったのではと思われます。
第2問
問1 2次関数がx軸と交わる時、x軸から切り取る線分の長さを求める問題
問2 2次関数の最大値がわかっている場合の定義域の値と最小値を求める問題
問3 2次不等式f(x)>0の解がすべての実数である時のaの値の範囲を求める問題
問4 2次関数がx軸の正の部分で異なる2点で交わる時のaの値の範囲を求める問題
第2問は毎年出題されている「2次関数」の問題です。標準的なレベルの問題で問3は判別式を用いることがわかっているかどうかを見る問題でした。問4はグラフを書いて判別式、軸、f(0)の値から3つの不等式を連立されて解くことができるのかどうかを問う問題でした。
第3問
問1 2辺とそのはさむ角がわかっている三角形の残りの辺を求める問題
問2 三角形の外接円の半径を求める問題
問3 2辺とそれを挟む角でない他の1角がわかっている三角形の残りの辺を求める問題
問4 四角形の面積を求める問題
問5 四角形の残りの対角線を求める問題
第3問も毎年出題されている「三角関数」の問題です。問1は余弦定理を用いて解けます。問2は正弦定理を用いて外接円の半径Rを求めればいいです。問3は余弦定理を用いて求める辺の長さをXとして2次方程式を立てそれを解けばいいです。∠BADをθとすると∠BCD=180°-θとなるので余弦定理によりθを求めるとよい。 問4は△ABCと△ACDに面積公式をあてはめて、それを合計すると求められます。問5は∠BAD=θとすると∠BCD=180°-θとなることを利用してcosθを求めることによりBDが求められます。
全体的に基本的で標準的な問題が多く、しっかり数学Ⅰを学習している受験生であれば8~9割は取れたと思われます。
国語
2019年度 医療センター北海道・東北地区共通
第1問
1 | ③ | 2 | ② | 3 | ⑤ | 4 | ③ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | ③ | 6 | ⑤ | 7 | ③ | 8 | ② |
9 | ④ | 10 | ① | 11 | ① | 12 | ③ |
13 | ④ | 14 | ② | 15 | ④ | 16 | ① |
17 | ⑤ | 18 | ① |
第2問
19 | ④ | 20 | ③ | 21 | ① | 22 | ④ |
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23 | ② | 24 | ② | 25 | ⑤ | 26 | ③ |
27 | ④ | 28 | ① | 29 | ⑤ |
総評
担当講師:平塚
第1問は暉峻 淑子「社会人の生き方」からの出題で問1 漢字の選択、問2 接続詞の選択、問3 本文中への適語選択、問4~問6 本文中の語句の要旨選択 問7 空欄Xへの適語選択 問8 本文全体の要旨選択 標準的なレベルでしっかり読み解いていれば容易にできる問題であろう。
第2問は内田 樹「武道的思考」からの出題。問1 正しい漢字の選択、問2空欄Xへの適語選択、問3 本文中の語句に関する問題 問4 4つの文を正しく並べ替える問題 問5~問7はいずれも本文の内容を問う問題でしっかり読み取っていれば出来る問題であった。